さわや書店フェザン店 店長
声に出して読んだら恥ずかしい日本語のひとつである「珍宝島事件」という世界史的出来事のあった日、1969年3月2日盛岡に生まれる。地元の国立大学文学部に入学し、新入生代表のあいさつを述べるも中退、後に理転し某国立大学医学部に入学するもまたもや中退、という華麗なるろくでもない経歴をもって1998年颯爽とさわや書店に入社。2016年、文庫のタイトルを組み合わせて五七五を作って遊んでいたら誰かが「文庫川柳」と名付けSNSで一瞬バズる。本を出すほどの社内のカリスマたちを横目で見ながら様々な支店を歴任し現在フェザン店店長。プロ野球チームでエース3人抜けて大丈夫か?って思ってたら4番手が大黒柱になるみたいな現象を励みにしている。
2020/10/28
『八月の銀の雪』新潮社 伊与原新/著 自然の摂理や動物の生態、人智を超えて美しい。奇跡的なほど合理的。科学を突き詰めていくと「神」のような存在を信じたくなる、かもしれない。複雑で絶妙なバランスに成り立つ世界 […]
2020/10/14
『お誕生会クロニクル』光文社 古内一絵/著 様々な人々のお誕生会を主題にした連作短編集。第一章の「万華鏡」を読んだとき、最初は少し平凡かなと思っていた。ところが後半の話の持っていきかたに「うまい!」と感嘆し […]
2020/08/04
『うたうおばけ』書肆侃侃房 くどうれいん/著 くどうれいんを知っていますか? まだ、知る人ぞ知るなくらいでしょう。肩書きで言えば、盛岡在住歌人兼OLに最近エッセイストが加わり、エ […]
2020/05/19
『旅のつばくろ』新潮社 沢木耕太郎/著 沢木耕太郎がときにアテもなく、ときに突発的に国内をひとり旅したエッセイ。JR東日本が発行する新幹線車内サービス誌「トランヴェール」で連載中。移動は電車や […]
2020/02/28
『蟻たちの矜持』光文社 建倉圭介/著 我が地元の誇り、岩手県出身の作家建倉圭介は、寡作ではある(もっと描いて欲しいと地元民は願っている)が、『クラッカー』で第17回横溝正史賞佳作、『デッドライ […]
2019/10/30
『熱源』文藝春秋 川越宗一/著 私事だが、父が樺太生まれの北海道育ちなので、自分にはアイヌの血が流れているのだとひそかに誇らしげに勝手に思い込んでいた。眉毛だって太いし。父方の祖母がクマさんみ […]
2019/09/17
『月まで三キロ』新潮社 伊与原新/著 素晴らしい小説だった!静かな感動がじわじわじわじわ沁みていき、いつまでも心に残り忘れられない。読後、思い出すたびにじんわりする。著者はこの小説で第38回新 […]
2019/07/31
『わたしを空腹にしないほうがいい』BOOKNERD くどうれいん/著 この人きっと来るから!今まさにキテルから!と激熱でオススメしたいこの本は、一人の若き女性の日々の出来事と、作ったり食べたり […]
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