akane
2018/05/15
akane
2018/05/15
30代に入ってこのかた、好きになる男性はみんな妻子持ちばかりです。そんななか、38歳のときに妊娠してしまいました。相手は「生んでくれとは言えない」と言って逃げ、一人で出産を乗り切りました。いまはその10歳になる娘と2人で暮らしています。教員として働きながら、子育てに家事にと、自分のことはすべて後回しにして頑張ってきました。
でも昨年の夏、新しい出会いがありました。近所のパン屋さんで知り合った、東南アジアからの留学生です。話をしたくて家に招き、お茶をしながら雑談を楽しみました。以来、頻繁に会っていて、いつもその15歳年下の彼といると、とても温かな波動に包まれるような心地よさを感じます。
ただあるとき、彼には母国に妻子のいることがわかりました。またも不倫・・・。望んでもいないのに、どうして私は不倫に苦しむ状況になるのでしょうか。理不尽なものを感じています。
ごめんなさいね。ちょっときついことを申し上げます。H美さん、あなたは行き当たりばったりに行動し過ぎです。留学生の彼には一目惚れだったのかもしれませんが、パン屋さんで出会って、その日に自宅に招き入れるような危ないことをしてはいけませんね。この彼だけではなく、ほかの留学生にも同じようなことをされていたとか。お茶しながらおしゃべりするだけであったとしても、もうそういうことはやめましょうね。
また、いまの彼と波動がどうこうというのは、一緒にいて心地よいと思えるのでしょうね。それはもうすでに彼を好きになってしまった証拠なのかもしれませんが、彼との結びつきを考えた時、それを理由にしたのでしょうけれど、あなたの勘違いでもありますね。
たまたま話が合った、フィーリングが合ったというだけのこと。それが楽しくて、おつきあいを続けている、そういうことです。それまでの恋愛がすべて不倫であったのも、惹かれた男性がたまたま妻子のある人だったわけで、それ以上でも以下でもありません。
もっとも“不倫体質”の女性というのはいます。妻子ある男性は、下心があれば、女性にはとてもやさしいものです。だから、女性のほうもつい情にほだされてしまうのでしょう。でもね、不倫の相手だからやさしく接するだけで、それは本当のやさしさではないことを知らなくてはいけませんね。本当に不倫相手を思うのなら、奥さんとさっさと離婚するはずですから。
そして、よしんば略奪愛に成功したとしても、妻になったとたんに彼のやさしさは消えることが目に見えています。妻子ある男性は、家庭の奥さんの悪口を言ったとしても、やっぱり自分の家庭がいちばん大切なんですよ。不倫をする女性たちは、「私はこんなに彼を好きなのに、彼のほうは私が思うほど思ってくれない」と言いますが、それは当たり前なんです。
あなたもいまは留学生の彼が好きでたまらないと思いますが、彼自身が、「帰国するまで、あと1年半だけのおつきあいね」とはっきり言っているように、別れは確実にやってきます。そこまでひどいことを言われてもなお「好き」の気持ちが冷めないとはいえ、その「好き」は、距離が離れてしまったら消えてしまう「好き」なんです。彼に大事にされていないということに、都合のよい女になっていることに早く気づいてくださいね。
あなたは「どうして不倫に苦しむ状況になるのか」と言ってらっしゃいますが、自分からそうするように仕向けていることに気がついたほうがいいですね。まぎれもなく、自分でつくりだしている苦しみです。あなたにいま必要なのは、「寂しい時間も必要だ」と学ぶことです。一人で出産を乗り越えシングルマザーになる道を選んだあなたですから、寂しさに耐えられるだけの強さはあります。ちゃんとしたところに相談してお見合いするなりして、今度こそ結婚できる男性との出会いを待ちましょう。あなたの本心は、「いつか、どこかで自分の求める最高の男性と巡り会って、結婚したい。そして娘にパパを持たせてあげたい」ということにあるのですから。
一人で育児に家事に頑張ってきたこと、並大抵の事ではなかった
ことでしょう、大変でしたね。
けれど娘さんは、まだ10歳です。今はまだ娘さんを第一にまだまだもうひと頑張りもふた頑張りもしなくちゃいけないですね。せっかく授かったわが子ですから、親子の時間を楽しんで大切にされてくださいね。
不倫の苦しみは自分がつくっていることに気づきましょう。
恋人のいない寂しさに耐える強さを持つことが、
不倫にピリオドを打ち、新しい出会いを招いてくれます。
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