akane
2020/02/20
日本代表はどう強くなったのか? 増補改訂版『スクラム』
akane
2020/02/20
はっきりいいたい。日本代表のラグビーワールドカップでのベスト8進出の原動力はスクラムだった。
2019年の流行語大賞にも輝いた「ONE TEAM」の象徴はスクラムだろう。フォワード一丸のセットピースだった。
日本代表は国内初開催のラグビーW杯の5試合で結局、マイボール30本、相手ボール40本、合わせて70本のスクラムを組んだ。時間帯、エリア、スコアによって、それぞれのスクラムにはゲームの流れにあっての位置づけがある。戦略、ストーリーがある。
1本1本のスクラムにおいて、フィジカル勝負、心理戦、頭脳戦が展開されていた。フォワード合わせて約1トンの肉体の塊のぶつかりあいのウラで何が起きていたのか。
とくに伝統工芸のごとき技がつまった日本スタイルのスクラムにスポットライトを当て、その深淵なる戦いをつまびらかにする。
長崎県生まれ。福岡・修猷館高校、早稲田大学でラグビー部に所属。早大時代のポジションは主に右プロップ。1983年、共同通信社に入社。96年から4年間、米ニューヨーク支局勤務。2002年に同社退社後、ノンフィクション作家に。日本文藝家協会会員。元ラグビーワールドカップ組織委員会広報戦略長、現在、日本体育大学准教授。夏季五輪は88年ソウル大会から2016年リオ大会まですべてカバー。ラグビーW杯は87年第1回大会から2019年第9回大会まですべて現場取材。著書は『汚れた金メダル―中国ドーピング疑惑を追う』『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』『ノーサイドに乾杯!―ラグビーのチカラを信じて』など多数
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