akane
2019/10/23
akane
2019/10/23
―ところでその、リック・フレアーより、グレイシー柔術のほうが強いんですか?
市川 おい、おい、おい。
寺島 また出ましたね。
市川 また出ましたね。
―よくグレイシー柔術って聞くじゃないですか、なんか。素人でも聞いたことある。
寺島 キラー発言。
市川 キラー発言。
―聞いたことあるんですけど、やっぱりあれは強いんですか?
市川 強いですよ。そりゃ、強いさ。だから、グレイシー柔術が出てきて、日本のプロレスラーがどんどんやられていくと。だから、UFCジャパンで桜庭和志選手がですね、金原選手の代打で……。もう全然、ついていけないと思うんですけど。
―桜庭和志はギリギリいけます。
市川 そう、そう。マーカス・コナンをね。
寺島 そうですね。
市川 勝つんですよ、桜庭が。あれは(僕が)高校生で。日曜日のね、何か深夜のね、3時だか4時だかに日テレでやっていて。
寺島 そうでしたっけ。
市川 やっていたんですよ。だからもう、しょうがない。ビデオデッキもないからずっと起きていて、その興奮のまま、学校に行きましたよ。
―それはやっぱり、今まで連戦連敗が続いていた日本人勢がいる中で「桜庭勝った、すげえ」ってことなんですか。
市川 もちろん、そうですよ。そこで桜庭選手がそのあと、グレイシーたちを立て続けに4タテしていくっていうところで、PRIDE人気がまた盛り上がるんですけれども。そこに至るまではこういうですね、ファイヤープロレスリング的な、こう。
※PRIDE……1997年から1999年までKRSが、1999年から2007年までドリームステージエンターテインメントが開催していた日本の総合格闘技イベント。10年にわたり、世界の総合格闘技の中心であり、多くの名勝負を生んだ。しかし、不祥事をきっかけにテレビ放映が困難になり、衰退していった。
―苦労と言っていいのかわからないですけど、不遇の時代とかいろんなことがあったんですね。
市川 不遇の時代がプロレスファンにはありまして。
寺島 やっぱり桜庭っていう、もう本当に救世主だったんで。
市川 プロレス界の救世主。
寺島 そう。そこに至るまではこういうね、拳銃自殺を遂げたレスラーの話が。
―(桜庭も)名もなき屍の上に乗っているわけですね。
市川 屍!……まあゲームですけどね。
【後編へ続く】
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