BW_machida
2020/11/16
BW_machida
2020/11/16
集落に、一歩入るとラビリンス(迷宮)。
般若心経を唱え、迷って、歩いて、また迷って――
知られざる巡礼路、小豆島八十八ヶ所。結願まで約2年の迷走巡礼記!
小豆島に移住し6年。乳癌やストーカー被害を乗り越え、エッセイスト内澤旬子さんが挑んだテーマは「遍路」。仏教にハマった大学時代から関心があった「祈り」とは何かを探しつつ、島の魅力を歩いて確かめたい――。
ヤギの世話と執筆業に追われながら、春夏秋冬、コツコツ札を打つ。笑いあり、迷いあり、感動ありの新感覚お遍路エッセイ。
◎日本遺産級の「小豆島岩窟寺院群」
◎西へ、西へと海岸線を進むのは、さながら西方浄土を求める辺地(へち)修行
◎忘れたころにやってくる、島民のお接待
◎絶妙に鄙びた無人庵、海沿いロード、漁網のある漁村、打ち捨てられたような札所、家族を感じる寺……
道も人も、海も山も含めた島そのものが、小豆島八十八ヶ所霊場なのだ。
(うちざわ・じゅんこ) 1967年、神奈川県生まれ。文筆家、イラストレーター。『身体のいいなり』で第27回講談社エッセイ賞受賞。『世界屠畜紀行』『漂うままに島に着き』『ストーカーとの七〇〇日戦争』『着せる女』など著書多数。2014年に小豆島に移住。5匹のヤギと暮らす。
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