写真家・作家
90年代から写真家としてのキャリアをスタートさせ、以後エディトリアル、コマーシャル、アートの分野を中心として活動。主な写真集として、2年間のバックパッカー時代の世界一周旅行記『ライドライドライド』、家族との日常を綴った愛しさと切なさに満ちた『もう家に帰ろう』、南米女性を現地で30人撮り下ろした太陽の輝きを感じさせる『肉』、沖縄の神々しい光と色をスピリチュアルに切り取った『あおあお』、高層ホテルの一室にヌードで佇む女性52人を撮った都市論的な,試みでもある『sketches of tokyo』、山岳写真とヌードを対比させる構成が新奇な『山と肌』など、一昨ごとに変わる表現法をスタイルとし、それによって写真を超えていこうとする試みは、アンチスタイルな全体写真家としてユニークな位置にいる。また小説家としても知られ著作に『誰も死なない恋愛小説』『ドライブ』がある。第34回講談社出版文化賞写真賞受賞
2019/11/07
『ザ・ロード』早川書房 著/コーマック・マッカーシー 訳/黒原敏行 父と息子が描かれた文学作品は、数多あるが、これほどまでに胸が抉られるような深い余韻を残す作品は他にまだ知らない。 地球全土 […]
2019/10/22
『EAT&RUN 100マイル走る僕の旅』NHK出版 スコット・ジェレク、スティーブ・フリードマン/著 小原久典・北村ポーリン/訳 この夏にルナサンダルを買った。数年前から流行っているベアフット(裸足)ラン […]
2019/06/26
『THE BURNING HEAVEN』リトル・モア 井上嗣也/著 長野は広い。そして山が多いので、端々まで訪ねることは容易ではない。山岳地から盆地の平野部を擁し、北陸と接しながら関東の風も受けるような、垂 […]
2019/04/29
『天才の背中』光文社 梅津貴昶/著 乱読派の私だが、並行して読み進める本のセレクトには、対談本を必ず入れることにしている。その気安さと、交わされる会話の中からしか現れない味わい深さは、読書に疲れた脳であって […]
2019/04/04
『言葉の品格』光文社 イ・ギジュ/著 米津篤八/訳 読書家は、自分の選書眼に少なからず自信を持っていることが多い。書店では、他人の肩の間をすり抜けて本の呼び声を聞いたり、表紙に一目惚れして、この本こそが私を […]
2019/03/08
『MUSIC 100+20』宝島社 藤原ヒロシ/著 音楽から離れて久しい。 決して冷めてはいないが、ファッションと同じで、そんなに熱中できなくなって、久しい。 なので、音楽が無け […]
2019/03/06
『アウトサイダーズ』グラフィック社 GESTALTEN、ジェフリー・ボウマン/編 樋田まほ/訳 大自然を旅して生きる、というサブタイトルから、デジタルガジェットを巧みに操って新たなライフスタイルの構築を試み […]
2019/02/18
『孤島の祈り』集英社 イザベル・オティシエ/著 旅をテーマに含んだ小説やノンフィクションを読むのは久しぶりであった。遠ざけていたつもりはないが、その辺の旅小説が描く事柄なら、すでに多くの現実の旅を通して経験 […]
2019/02/05
『武器になる思想』光文社新書 小林正弥/著 「政治思想」と聞いて、多くの人は何を思うのだろうか。おそらく世代によって大きく差異があるだろう。 例えば、15パーセントの人が学生運動に関わったとさ […]
2019/01/10
『ビジネスアスリートが実践する最強のリカバリー術』光文社 竹下雄真/著 本間龍介/監修 科学と宗教、そのどちらにも常に興味津々なのだが、宗教もしくは信仰には解釈の多様性を追求する愉しみがあるのに対し、科学の […]
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