写真家・作家
90年代から写真家としてのキャリアをスタートさせ、以後エディトリアル、コマーシャル、アートの分野を中心として活動。主な写真集として、2年間のバックパッカー時代の世界一周旅行記『ライドライドライド』、家族との日常を綴った愛しさと切なさに満ちた『もう家に帰ろう』、南米女性を現地で30人撮り下ろした太陽の輝きを感じさせる『肉』、沖縄の神々しい光と色をスピリチュアルに切り取った『あおあお』、高層ホテルの一室にヌードで佇む女性52人を撮った都市論的な,試みでもある『sketches of tokyo』、山岳写真とヌードを対比させる構成が新奇な『山と肌』など、一昨ごとに変わる表現法をスタイルとし、それによって写真を超えていこうとする試みは、アンチスタイルな全体写真家としてユニークな位置にいる。また小説家としても知られ著作に『誰も死なない恋愛小説』『ドライブ』がある。第34回講談社出版文化賞写真賞受賞
2018/12/18
『あの素晴らしき七年』新潮社 エトガル・ケレット/著 秋元孝文/訳 時々、外国の小説が読みたくなる。そういう時は必ず書店で求めることにしている。とっておきの一冊と出会いやすくするためであり、それはネットでは […]
2018/11/29
『雲を愛する技術』光文社新書 荒木健太朗/著 私は、割と雲を観ている部類の人間だと思っている。特に朝夕には、朝焼け、朝陽、夕陽、夕焼けを楽しみにしているので、空をぼんやり見上げていることが多い […]
2018/11/16
『ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語』集英社 津島佑子/著 アイヌ民族への興味から、オホーツク海から東シベリアに住む北方少数民族へとさらに好奇心が広がり、しばらく没頭した時期があった。 サハリン […]
2018/10/11
『通勤電車でよむ詩集』NHK出版(生活人新書) 小池昌代/編著 多くの書物の森に深く入り、輝くフレーズを自らの手で、いや目で探し当てることは、本好き共通の喜びだと思う。 短く選りすぐった言葉の […]
2018/09/19
『随写』 禅フォトギャラリー ジョン・サイパル/著 写真て何だろう? と考えたり、写真ていいなと感じたりした。つまり、写真と向き合うことを久しぶりにした。 手元にはジョン・サイパル君の「随写」 […]
2018/09/01
『土 地球最後のナゾ』光文社新書 藤井一至/著 旅が好きである。自分がするのも、誰かの旅行記を読むのも好きである。 なぜ好きか? それは、知らないことを発見することが楽しいからに尽きる。なぜ新 […]
2018/08/21
『人類と建築の歴史』ちくまプリマー新書 藤森照信/著 好奇心だけは尽きない性分で、書棚には入門書の類が多い。学術的なものから趣味的なものまで、気の多さと継続力のなさに呆れつつも、微笑ましくもある。おそらくこ […]
2018/08/07
『最後のシュート』福音館書店 ダーシー・フレイ/著 井上一馬/訳 スポーツというのは、大概、勝敗や順位という結果のある競技である。 私は幼い頃から野球観戦が好きで、日本シリーズの数日前から胸が […]
2018/07/30
『ありえない138億年史』光文社 ウォルター・アンバレス/著 山田美明/訳 去年読んだ「サピエンス全史」以来、一般教養として歴史の知識を改めて求める気分が依然としてある中、「ありえない138億年史」を手に取 […]
2018/07/12
『パタゴニア』河出文庫(河出書房新社) ブルース・チャトウィン/著 芹沢真理子/訳 トラベルライティングファンならば、ブルース・チャトウィンの名は、好みを超えた棚上にコトンと収まっていると思う。単なる報告記 […]
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