写真家・作家
90年代から写真家としてのキャリアをスタートさせ、以後エディトリアル、コマーシャル、アートの分野を中心として活動。主な写真集として、2年間のバックパッカー時代の世界一周旅行記『ライドライドライド』、家族との日常を綴った愛しさと切なさに満ちた『もう家に帰ろう』、南米女性を現地で30人撮り下ろした太陽の輝きを感じさせる『肉』、沖縄の神々しい光と色をスピリチュアルに切り取った『あおあお』、高層ホテルの一室にヌードで佇む女性52人を撮った都市論的な,試みでもある『sketches of tokyo』、山岳写真とヌードを対比させる構成が新奇な『山と肌』など、一昨ごとに変わる表現法をスタイルとし、それによって写真を超えていこうとする試みは、アンチスタイルな全体写真家としてユニークな位置にいる。また小説家としても知られ著作に『誰も死なない恋愛小説』『ドライブ』がある。第34回講談社出版文化賞写真賞受賞
2020/08/03
『オオカミの護符』新潮社 小倉美恵子/著 自分が何処からやって来たのか。 ふと気になって親や親類に連絡を取り、姓の出自を調べたのは20年ほど前の夏だったか。 季節の病に罹ったかのように、寝て […]
2020/07/17
『熊 他三篇』岩波書店 ウィリアム・フォークナー/著 加島祥造/訳 ようやく「熊」を読んだ。 50年代に書かれた、アメリカ文学。ウィリアム・フォークナーによる狩猟小説。詩人ゲーリー・スナイダ […]
2020/04/30
『西への出口』新潮社 モーシン・ハミッド/著 藤井光/訳 タイトル買い、をたまにする。 「西への出口(原題exit east)」という気負いのない、文学臭の希薄なタイトル。そして著者は、パキス […]
2020/04/09
『アルゲリッチとポリーニ ショパン・コンクールが生んだ二2人の「怪物」』光文社新書 本間ひろむ/著 不要不急の外出を控える日常が訪れてしまった以上、どうせなら自宅時間を充実させたいな、と考えていた矢先にこの […]
2020/03/12
『多肉植物全書』グラフィック社 パワポン・スパナンタナーノン、チャニン・トーラット、ピッチャワ・ワッチャジッタパン/著 飯島健太郎/監修 大塚美里/訳 本が入り口となって、その趣味の世界へと入っていくこと […]
2020/02/12
『この指がISから町を守った クルド人スナイパーの手記』光文社 著/アザド・グディ 訳/上野元美 クルド人。おそらくほとんどの日本人にとっては、馴染みの薄い名前だろう。知っていても、その実態を […]
2020/01/27
『自作の小屋で暮らそう』ちくま文庫 著/高村友也 読み終えて、作者の経歴が気になった。 いったい、山梨県で68万円の山林を購入し、10万円の材料費で家を建て、月2万円の生活費で暮らしている人間 […]
2020/01/03
『魂問答』光文社 清原和博、鈴木泰堂/著 清原和博さんとは同い年なので、高校生の頃から、勝手な親近感を持っている。自分が生きた時代を振り返る時、同い年の有名人を定規の目盛りのようにして、あの時 […]
2019/12/26
『LIFE SHIFT』東洋経済新報社 リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット/著 池村千秋/訳 快適な日常を送るためには、物質と精神、その両面での充実が求められるが、これらのバランスを取ることは、なか […]
2019/12/19
『喪失学』光文社新書 坂口幸弘/著 喪失学、というタイトルにどきりとした。誰もが生きていれば、何かを失うのは当たり前だが、できれば喪失からは出来るだけ離れていたいというのが多くの人の本音だと思う。 &nbs […]
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