図書室司書
都内の私立高校図書室で司書として勤務中。 図書室で購入した本のPOPを書いていたら、先生に「売れている本屋さんみたいですね!」と言われたけど、前職は売れない本屋の文芸書担当だったことは秘密。 本屋を辞めたら新刊なんか読まないで持ってる本だけ読み返して老後を過ごそう、と思っていたのに、気がついたらまた新刊を読むのに追われている。
2020/08/25
『アメリカン・プリズン』東京創元社 シェーン・バウアー/著 満園真木/翻訳 引き続きコロナの影響で不本意な自粛生活を送っている今日この頃。 そんな状況下で、もっともっと不自由な刑務所の中に思い […]
2020/07/13
『日本の異国』晶文社 室橋裕和/著 昔々、と言ってもそんなに大昔の話ではないがのう。 コロナがやってくる前のことじゃった。 日本にも世界中からいろんな国の人々が観光や仕事でやってきていた。その […]
2020/06/19
『里奈の物語』文藝春秋 鈴木大介/著 炎のようにきれいで激しくてタフな少女、里奈。 これはそんな彼女が、戦って戦って戦い抜いていく物語。 エキセントリックな実の母親に捨てられ伯母 […]
2020/05/20
『冒険者たち』講談社 斎藤惇夫/著 自粛で職場が休校になり家にこもっていると、集中力が欠けてかえって本が読めない。 書店も閉まっていたりして、店頭で装丁を眺める楽しみもない。 家に未読の本も沢 […]
2020/04/29
『その犬の名を誰も知らない』小学館集英社プロダクション 嘉悦洋/箸 日本で一番有名な犬、といったら何といっても渋谷のハチ公か南極のタロジロだろう。 「タロジロは生きていた!」 これだけで泣ける […]
2020/03/31
『月の落とし子』早川書房 穂波了/著 未知の新型ウィルスによる感染症が、急激に広がっていく日本。 封じ込めようと様々な対策が行われるが、功を奏しない。 新型ウィルスの危険性の強さにパニックが起 […]
2020/03/10
『大名倒産』文藝春秋 浅田次郎/著 そりゃー、えらいことである。 丹生山松平家。将軍家ご家門のひとつでもあり、米どころの越後に領地を有する三万石のお殿様。 それが倒産。 いや、正確に言うと倒産 […]
2020/02/10
『ノラや』中央公論新社 内田百閒/著 内田百閒は天下無双の偏屈ジジイである。 坊ちゃん育ちで、わがままし放題で、道楽者で、癇が強くて、いやしんぼで、好き嫌いが激しくて、およそ我慢というものを知 […]
2020/01/10
『父と僕の終わらない歌』ハーパーコリンズ・ジャパン サイモン・マクダーモット/著 愛車でドライブ中の親子。運転する息子の隣でカーステレオにあわせて自信満々に朗々と歌う父。次から次にとぎれなく続 […]
2019/11/21
『カインは言わなかった』文藝春秋 芦沢央/著 本の袖に、すでにその答えは明示されていた。 小説の主な舞台は、カリスマ監督・誉田のダンスカンパニーの公演。 演目は「カイン」、弟・ア […]
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