図書室司書
都内の私立高校図書室で司書として勤務中。 図書室で購入した本のPOPを書いていたら、先生に「売れている本屋さんみたいですね!」と言われたけど、前職は売れない本屋の文芸書担当だったことは秘密。 本屋を辞めたら新刊なんか読まないで持ってる本だけ読み返して老後を過ごそう、と思っていたのに、気がついたらまた新刊を読むのに追われている。
2019/10/25
『店長がバカすぎて』角川春樹事務所 早見和真 /著 そんなに分厚い本でもないし読みにくいわけでもない。 いや、むしろ最近の小説にしてはコンパクトだし、リーダビリティも優れている。 なのに、読み […]
2019/09/09
『愛なんてセックスの書き間違い』国書刊行会 ハーラン・エリスン/著 「ハーラン・エリスン」は、かつて「カッコいい」の代名詞だった。 ハード・コアな文体、マッチョなのにぶっきらぼう […]
2019/08/05
『夢見る帝国図書館』文藝春秋 中島京子/著 子供の頃、本屋は遊園地以上のワンダーランドだった。 びっしり本の詰まった棚の前に立つとわくわくしてお腹が痛くなるくらいだった。 だから […]
2019/07/19
『女の一生』光文社 モーパッサン/著 永田千奈/翻訳 むかし、働いていた書店で実際にあった会話。 「店長!お客様から本の問合せなんですが」 「なんていうタイトル?」 「『女の一生 […]
2019/06/28
『夢も見ずに眠った。』河出書房新社 絲山秋子/著 旅で始まって旅で終わる。 これは沙和子と高之の12年間にわたる物語だ。 まだつきあい始める前、学生だったころの高之の一人旅。 夫 […]
2019/05/20
『続・横道世之介』中央公論新社 吉田修一/著 また逢えたね、世之介。 あの「横道世之介」の、まさかの続編が出た。 世之介は相変わらずだ。 流されやすくて、頼りなくて、要領いいんだ […]
2019/04/16
『非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望』光文社 雨宮処凛/著 バブル崩壊後の就職氷河期、正社員になりそこねたところから、彼女たちの受難は始まる。 団塊の世代 […]
2019/03/12
『人外サーカス』KADOKAWA 小林泰三/著 ホラー映画が苦手だ。 どうして好き好んでわざわざ恐ろしい目にあおうとするのか。 まったくもって理解不能。 ホラー漫画も苦手だ。 なんでお金と時間 […]
2019/02/06
『ふたりぐらし』新潮社 桜木紫乃/著 二十代の頃、ひとりぐらしをしていた。 ひとりでいるのが苦にならない性分で、誰もいない部屋に帰ることはさびしくなかった。 誰かと一緒に暮らせば、楽しいことも […]
2018/12/24
『皇室の祭祀と生きて 内掌典57年の日々』河出書房新社 高谷朝子/著 宮中の奥で暮らし、朝から晩まで細かいしきたりに従い、ひたすら神事に奉仕する。 髪を何時間もかけて結い上げ、2 […]
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